バスク料理とは・・・

豪快で、それでいて素材の味を大切にした料理

バスク地方に住むようになり、バスク地方の料理を頂いたり調理する機会も増え、ふと思ったことは「バスク料理は、味付けは意外とシンプルなのに奥深い味だ」ということです。

 

レシピを見たり、教わったりしながらバスク料理(なんちゃってバスク料理ですが(^_^;))を作ることがありますが、調理の際に加える調味料は「オリーブオイルと塩だけ」というシンプルなお料理も多いです。それなのに出来上がったお料理は奥深い味で、食材の美味しさが引き出されていると感じます。

 

 

 

                 アーティチョークとアサリの一品。ナバラ地方のお料理です。

 

ここで、スペインの食事時間について少しお話を・・・

 

バスク地方を含め、スペインの食事時間は日本と大きく異なっています。特に昼食と夕食が顕著で、スペインでは昼食が1日の中でメインの食事となっており、だいたい14時頃から食べ始めます。

 

飲食店、デパートやスーパーマーケットなどを除いて、ほとんどのお店が13時半頃から17時頃まで一度閉まります。お昼ご飯を食べるために多くの人が一度家に帰ります。ですので、昼食の時間帯に街を歩くと人通りが少なく、ひっそりとしています。(マドリードやバルセロナなどの都会は事情が違うと思います)

 

レストランでお昼のセットメニュー(メヌー デル ディア Menú del día)を注文すると、前菜、メイン、デザート、パン、飲み物(ワインやビールやジュースや水の中から選びます)がセットになっていることが多いです。

 

 

「前菜」は軽めのサラダのようなものから、パスタ、豆の煮込み料理まで色々ある中から選べることが多く、1品目でかなりお腹が膨れることもあります。

 

メインも数種の魚料理や肉料理から選べ、ワイン好きならワインと合わせて、ゆっくりとお昼ご飯を食べます。

 

 

 


17時からの仕事に備え、早めに昼食を済ませ、「シエスタ(お昼寝)」をする人もいます。

 

17時から20時30分までまたお店は開きます。お仕事を終え、22時頃から晩御飯を食べる人が多いです。

例えば夕食をレストランでとる場合、予約時間を21時とすることも22時とすることもできますが、22時を希望する人の方が多いようで、こちらの方が予約が取りにくくなっています。

 

「時間が遅くても軽い夕食ならまあ大丈夫だろう」と思うのですが、レストランで食事をする場合は、食べる量が多くなって、時間もそれなりにかかり、夕食を終えるのが23時を過ぎることもあります。(24時前なんてこともありました(^_^;) )

 

こちらに来たばかりの時は「スペインのメインは昼食」「日本のメインは夕食」が両方合わさって、結局昼食も夕食もたくさん食べるということをしてしまっていました。お昼はスペインの習慣に合わせて多めの量の食事、夜は日本での習慣がなかなか抜けなくて、遅い時間にも関わらずそこそこの量を食べてしまい、すぐに太りました(^_^;)