<ナバラ県 名所・観光スポット>

~ナバラ県 基本情報~

呼び方:スペイン語でNavarra(ナバラ)/バスク語でNafarroa(ナファロア)

面積:10,391㎢(参考:岐阜県の面積10621.22㎢)

県都:Pamplona(パンプローナ)/バスク語でIruña(イルーニャ)

人口:ナバラ県全体で約66万人 (そのうち20万8000人がパンプローナに居住)

県の名産品:ホワイトアスパラガス、ピミエント・ピキージョ(赤ピーマン)、チストラ(ソーセージの一種)、パチャラン(お酒)など

 

◎パンプローナ

ナバラ県の県都であるパンプローナはサン・フェルミン祭(牛追祭)で有名な街です。作家アーネスト・ヘミングウェイの「日はまた昇る」の小説で広く知られることとなりました。彼もかつてパンプローナに滞在しており、行きつけだったカフェテリアもあります。

パンプローナを訪れた際は、サン・フェルミン祭で牛が全速力で走るコースをたどってみるのもいいかもしれません。主な見どころはそのコース周辺にあり、パンプローナの旧市街を大まかに把握できます。

***サン・フェルミン祭(牛追祭)とは***

毎年7月6日から7月14日にパンプローナで開催されるお祭り。パンプローナ市民にとって、1年で最も大切な行事です。

7月6日正午頃、数千人の市民が白い服に赤いスカーフという出で立ちで市庁舎前広場に集まり、そこで開会宣言と共に花火(Txupinazoチュピナソ)が打ち上げられ、お祭りが始まります。

期間中は毎朝「Encierro(エンシエロ)=牛追い」が行われ、サン・フェルミン祭の一番有名なイベントとなっています。ちなみに牛が全速力で走る距離はスタート地点からゴールの闘牛場まで875m。史上最速は2分5秒だそうです。

この期間中は牛追い以外にもコンサートや様々なイベントが行われ、世界各地から100万人以上の観光客が訪れます。

(2020年及び2021年は開催されませんでした)


〈主な見どころ〉

○サンタ・マリア大聖堂(Catedral de Santa María la Real)

12世紀の初めにロマネスク様式で建築された大聖堂がもともとの建物でしたが、1276年ナバレリアの戦いを経て状態が悪くなり、14世紀から15世紀にかけて再建されました。

14世紀末はヨーロッパではゴシック様式が主流であり、大聖堂内部はゴシック様式が取り入れられました。

入口正面部分はネオクラシック様式で、1799年に建築されたものです。

 

大聖堂内部は天井が高く、気が引き締まるような厳かな雰囲気です。ナバラ王カルロス3世とその妻の棺が置かれています。

 

この大聖堂の裏手には「バルバサン遊歩道」と呼ばれる散歩道があり、新市街を眺めることができます。

 

 

 

○市庁舎(Ayuntamiento)

正面がロココ様式の美しい建物です。1423年に建築された建物が1753年に再建され、今の外観になりました。最上部のトランペットを吹く人の彫像はパンプローナの「名声」のシンボルです。その両脇にはナバラの紋章(左)とパンプローナ市の紋章(右)を支えるライオン像があります。

 

毎年7月6日にこの市庁舎のバルコニーでサン・フェルミン祭の開会が宣言されます。当日はこの市庁舎前の広場が赤いスカーフを付けたパンプローナ市民で埋め尽くされます。


 

 

○カスティージョ広場(Plaza del Castillo)

パンプローナの中心となる広場です。かつては君主のお祝い行事が行われていたり、1385年から1844年までは闘牛も行われていて、常に人々が集う場所となっていました。19世紀になってカフェテリアが並び、今もパンプローナ市民にとって大切な憩いの場です。

 

この広場の周りにはバルやカフェテリア、レストランなどが多いです。次にご紹介するカフェ・イルーニャもこの広場にあります。

○カフェ・イルーニャ(Café Iruña)

ヘミングウェイの小説にも登場し、ヘミングウェイも実際に通ったカフェテリアです。1888年の創業で、クラシカルな内装が美しく、また、とても落ち着きます。ホッと疲れを癒してくれる空間です。

 

バス子はコーヒーを注文しましたが、周りは「チョコラテ・コン・チュロス」を注文している人が多かったです。ここのは特に評判が高いのかもしれません。


○ナバラ美術館(Museo de Navarra)

先史時代から近代までの幅広い時代のあらゆるジャンルのものが展示されています。

 

ローマ時代のモザイク画や碑石、ロマネスク様式の教会の回廊の柱など、ナバラの各地方から集められたものを中心とした数多くの考古学的なものから、フレスコ画やバロック絵画のコレクションまで展示され、博物館と美術館の要素をあわせもっており、とても見ごたえがあります。

 

1804年にゴヤによって描かれた「サン・アドリアン公爵」の肖像画も飾られています。 

 

坂道の途中にこの美術館の前の広場に行くための階段があるのですが、ちょっと分かりづらいです。場所は牛追祭の牛のスタート地点のすぐ近くです。

 


○山口公園(Parque de Yamaguchi)

日本でよく知られている宣教師「フランシスコ ザビエル」はパンプローナ郊外の村の出身で、日本を訪れたとき山口県山口市に滞在しました。その縁で山口市とパンプローナは姉妹都市となっています。

 

山口公園は1997年に開園。日本庭園の様式を取り入れ、灯篭やお堂などがあり、ちょっとした日本の雰囲気を味わえます。

 

上で紹介した観光スポットからは少し離れていますので、時間に余裕があれば訪れてみると良いでしょう。

 

 

〈その他のスポット〉


○闘牛場(Plaza de Toros)

牛追祭のゴールとなっている闘牛場。夏はガイド付きツアーがあります。スペインならではの闘牛場、周囲を歩いてその大きさを実感するのもいいかもしれませんね。

○城塞公園(La Ciudadela)

1571年から1645年の間に作られた要塞の跡地です。5角形で5つの砦があります。現在は公園で散歩することができます。

 

○ロンダ遊歩道(Paseo de Ronda )

新市街を見渡せる遊歩道です。かつては兵士が見回りをしていたことからこの名(Paseo de Ronda=夜警の道)がついています。途中エレベーターがあり、下に降りることができます。


〈バル&カフェ〉

○カフェバル ガウチョ(CafeBar Gaucho)

1968年創業。ナバラ県で行われるピンチョスコンテストで何度も受賞しているバルです。シンプルなコロッケから創作されたものまで、ピンチョスの種類が豊富です。

カスティージョ広場のすぐ近くにあります。


◎その他のナバラ県の名所・観光スポット

ナバラ県はパンプローナ以外にもみどころがたくさんあります(^^)

〇ハビエル城(Castillo de Javier)

場所::パンプローナから東へ約52㎞、車でおよそ40分

町の名前:Javier (ハビエル)

 

ハビエル城は日本に最初にキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエル(Francisco Javier)の生家です。「Javier(ハビエル)」という町があり、ここにハビエル城があります。(日本では「フランシスコ・ザビエル」と呼ばれますが、スペイン語の発音では「フランシスコ・ハビエル」となります。)

 

フランシスコ・ザビエルは19歳の時にパリの大学へ進学しましたが、それまでここで過ごしました。


お城の内部は博物館になっています。フランシスコ・ザビエルの布教活動を説明した展示物や、フランシスコ・ザビエルと家族との書簡、アジアからもたらされた品物など数多く展示されています。

 

 

 

 

階段を上って、ハビエル城の主塔である「サン・ミゲルの塔」に少し上ることができます。ここからナバラの美しい山並みを眺めることができます。


見学が後半になると「聖キリストの礼拝堂」があります。十字架にかけられたキリストの像、これは16世紀にクルミの木を彫って作られました。また、キリスト像を囲むように骸骨の絵があります。これは「死の舞踏」と呼ばれる題材のもので、14世紀から15世紀のヨーロッパでよく描かれました。14世紀のペストの大流行と共に広がった、当時の死生観を表す描写です。 

 

 

中世のヨーロッパでは数多く描かれたものの、スペインではほとんど見つかっておらず、ハビエル城のこの絵が現存するスペイン唯一の「死の舞踏」を描いたものであると言われていました。現在はカステジョン県にあるサン・フランシスコ・デ・モレジャ修道院の壁画にも確認され、これらはスペインで見ることができる「死の舞踏」の貴重な描写となっています。

 

 お城に隣接する教会も中に入ることができます。また、お城の向かい側にフランシスコ・ザビエルが洗礼を受けた教会(洗礼堂)もあるので、是非ご覧ください。


***開城時間***

3月1日~10月31日 10:00~18:30

11月 10:00~17:30

12月~2月 10:00~16:00

 

12月24日、25日、31日、1月1日は閉城

***入場料***

6歳未満 無料

6歳以上12歳未満  2€

12歳以上       3.5 €

(時間及び入場料は2023年11月時点のものです)